限定文"的"の使い方
"的"は連体修飾語(名詞)を修飾し、所有関係/物の説明を表現します。「的」の中国語文法を解説しています。
"的"を使った限定文の表現方法
"的"を使った『限定文』の文法解説
『限定文』とは「所有関係/物の説明(○○の△△)」を表現する中国文法です。 『限定文』は「名詞」「形容詞」「動詞」「動詞フレーズ」を用いて「連体修飾語(名詞)」を修飾します。
その際「連体修飾語(名詞)」の前に「的」を置く必要があります。 ただし「的」を使用しないで『限定文』を作成する場合もあり、注意する必要があります。
では、実際に例文を解説します。
名詞+的+名詞 :我 的 包(wo3 de bao1)日本文に訳すと「私の鞄」の意味となります。
最初の「名詞(我)」が「限定語」で、後の「名詞(包)」が「中心語」となります。 「限定語」と「中心語」を結びつけるのが「的」の役割となります。 ここでは「所有関係」の意味を表現します。
形容詞+的+名詞 :好喝 的 茶(hao3 he1 de cha2)日本文に訳すと「美味しいお茶」の意味となります。
「形容詞(好喝)」を限定語とし「的」を使用する場合は必ずその形容詞は「二音節」以上であることが必要となります。
ここでは「物の説明」をしています。
日本文に訳すと「飲むためのお茶」の意味となります。
「動詞+名詞」だと日本語訳は「お茶を飲む」になり、意味が変わります。 この様に名詞を修飾したい場合、動詞の後に限定語として「的」を置く必要があります。
動詞フレーズ+的+名詞 :結婚 的 人(jie2hun1 de ren2)日本文に訳すと「結婚する人」の意味となります。
「動詞+名詞」だと日本語訳は「結婚する人」になり、意味が変わってきます。
『限定文』の文法要点1
「的」を使用しない『限定文』について上記例文では「的」は使用しません。
類別 :中国 茶(zhong1guo2 cha2)日本文に訳すと「中国のお茶」の意味となります。
「類別」とは種類を表現する中国文のことです。 ここでは「中国のお茶」と「お茶」の種類を表現しているため「的」は使用しません。 もちろん「日本のお茶」は「日本 茶」です。
同格 :北京大学的老師 王老師(bei3jing1da4xue2delao3shi1 wang2lao3shi1)
日本文に訳すと「北京大学の先生の王先生」の意味となります。
「同格」とは「限定語(北京大学的老師)」と「限定語(王老師)」が同じ「人物/物」であることです。
ここでは「北京大学的老師=王老師」となるため「的」は使用しません。 逆に「同格」の場合は絶対に「的」は使用しないことに注意する必要があります。
単音節形容詞 :新 茶(xin1 cha2)日本文に訳すと「新しいお茶」の意味となります。
「単音節形容詞」とは「新(xin1)」や「小(xiao3)」「紅(hong2)」など一文字の形容詞のことを言います。 「単音節形容詞」の場合は「的」は使用しないことに注意する必要があります。
数量詞 :一千箱 茶(yi1qian1xiang1 cha2)日本文に訳すと「千箱のお茶」の意味となります。
「数量詞」とは「中心語」を数える際に使用します。 「数量詞」を使用する際には「的」は使用しないことに注意する必要があります。
『限定文』の文法要点2
「的」を使用しもしなくても良い『限定文』について上記例文では「的」を使用してもしなくても良いです。
家族/親族 :我 (的) 太太(wo3 (de) tai4tai4)日本文に訳すと「私のお婆ちゃん」の意味となります。
限定語が「太太」や「妈妈」「爸爸」など 「家族/親族」だったり「人称代名詞」の場合は「的」を使用してもしなくても問題はありません。
ただ「的」を使用しない方が親近感があります。
所属 :我 (的) 公司(wo3 (de) gong1si1)日本文に訳すと「私の会社」の意味となります。
ここでも「的」を使用しない方が親近感がわきます。 ただし、所有を強調(社長などが「私の会社である」を表現)したい場合は「的」を使用します。