中国語文法 "有"の使い方
存在、所有、所在を表現する″有″を使用し、人や物事の存在を表現する中国語文法を解説
中国語文法 "有"の使い方
存在、所有、所在を表現する″有″の文法解説
「有」を使用し「場所(どこどこ)」に「物(なになに)」が「ある」など人や事物の存在を表現します。 「有」の後ろには常に「人」か「物」が置かれます。また、否定文は「有」の前に「没」を置けばよいです。
では、実際に例文を解説します。
基本文:钱包里 有 零钱(qian2bao1li3 you3 ling2qian2)
日本文に訳すと「財布の中には小銭がある」の意味となります。
「場所/人(钱包里)」+「有」+「物(零钱)」の文法になっていますね。
なお「钱包」は「財布」の意味しかなさないので「方向詞」の「里」を後ろにつけて場所であることを表現します。
日本文に訳すと「財布の中に小銭はありません」の意味となります。
否定文なので「有」の前に「没」を置けばよいですね。
日本文に訳すと「財布の中に小銭はありますか」の意味となります。
一般的な「吗」疑問文ですね。
(qian2bao1li3 you3mei2you3 ling2qian2)
日本文に訳すと「財布の中に小銭はありますか」の意味となります。
「反復疑問文」は「肯定文」の後ろに「否定文」を置けばよいですね。
なので「肯定文(有)」の後ろに「否定文(没有)」を置きます。
存在、所有、所在を表現する″有″の文法要点
「存在物」の制限について
1.「大学里 有 留学生(大学に留学生がいます)」と
2.「大学里 有 鈴木(大学に鈴木さんがいます)」を例文として解説します。
結果から言いますと「2」の例文は間違いです。なぜならば「有」を使用する場合、存在物にあたるものは
「不特定」の「物」や「人」でなければなりません。「鈴木さん」は特定の人物なので「有」構文は使用できません。
では「大学に鈴木さんがいます」と表現したい場合はどうすればよいでしょうか。
それは
「人、事物を表現する″在″」で解説します。
「存在物」の制限について解説した通り「有」は「特定物」の「物」や「人」を使用できません。
ただ「有名な物」や「人々に広く知られている物」などには例外で使用できます。
例えば「北京 有 万里长城(北京には万里の長城があります)」の「万里长城」は世界の人に広く認識されています。
この様な有名な物や広く知られている特定の物は例外で「有」構文で使用ができます。